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金利上昇でも揺るがない!「好業績」で選ぶ小型成長株に再評価機運

中原 嘉文  2026/8/23 10:30
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金利上昇でも揺るがない!「好業績」で選ぶ小型成長株に再評価機運

8月10日の週に日経平均は5日続伸し、8月14日には終値で6万8713円80銭まで上昇したものの、その後は金利上昇への警戒やAI・半導体株の調整を背景に相場の雰囲気が急速に変化した。8月18~19日には大幅な下落となり、指数主導の相場から、業績の裏付けを持つ個別株を選別する局面へ移りつつある。実際、足元ではAI・半導体関連株の波乱が続く一方、小型の好業績株への注目が高まっている。

こうした環境で注目したいのが、日本電子材料(6855)だ。半導体ウエハー検査に不可欠なプローブカードを手掛け、生成AI向けデータセンターやメモリー投資の拡大が直接的な追い風となる。2027年3月期第1四半期は売上高96億4100万円、営業利益30億9400万円と、前年同期比でそれぞれ77.3%増、109.7%増と大幅な増収増益を達成。会社側は通期営業利益予想を94億5000万円へ上方修正しており、前年同期比30.4%増を見込む。

特に評価したいのが、今回の上方修正後も下期の業績にさらなる伸びしろを残している点だ。会社予想は需要動向や為替の不確実性を考慮しているものの、データセンター向け設備投資が想定以上に続けば、追加の上方修正につながる可能性がある。8月18日終値は7270円まで上昇しており、業績の強さを株価が追いかける展開となっている。

同じく小型成長株では、アバールデータ(6918)も面白い存在だ。半導体製造装置向けの画像処理・計測関連技術などに強みを持ち、AI・半導体設備投資の拡大を間接的に取り込める。SBI証券が8月19日に公表したスクリーニングでは、今期営業利益が前期比30%以上増加し、2027年3月期第1四半期営業利益も30%以上増加する銘柄の一つとして挙げられている。第1四半期営業利益は前年同期比338.6%増、通期予想も149.3%増と、利益成長の勢いは際立つ。

さらに、東洋合成工業(4970)にも注目したい。半導体製造に使用される感光材などを手掛ける化学メーカーで、微細化が進むほど高性能な材料が必要となるため、AI半導体の高性能化が中長期の成長材料となる。2027年3月期第1四半期の営業利益は前年同期比386.4%増、通期営業利益予想も58.1%増と、業績面では非常に強い数字が並ぶ。

金利上昇局面では「小型成長株=不利」と一括りにされやすい。将来利益への期待が大きいグロース株は、金利上昇によってバリュエーションが圧縮されやすいからだ。しかし、実際の利益成長が市場の想定を上回る企業なら、金利上昇によるPER低下をEPS成長で吸収できる可能性がある。ここが今回の相場で小型好業績株を選ぶ最大のポイントとなる。

その意味で、日本電子材料のように四半期業績が大きく伸び、会社予想まで上方修正された企業は、単なる「期待先行型グロース株」とは区別して考える必要がある。株価が調整したとしても、利益予想が維持・上方修正されるなら、下落によってPERが低下し、むしろ中長期投資の妙味が高まるケースもある。

金利や為替、海外景気といったマクロ要因に左右されにくい企業を探すなら、独自技術や高い市場シェアを持つことも重要だ。日本電子材料のプローブカード、東洋合成工業の半導体材料、アバールデータの半導体関連機器などは、いずれもAI・半導体投資という大きな構造変化を業績へ取り込める点が共通している。

今回の相場急落では、日経平均そのものの方向感だけを追うより、「株価は下がっても業績は下がっていない企業」を探すことが重要になる。AI・半導体株の調整が続けば、指数への寄与度が高い大型株から、これまで十分に評価されていなかった中小型の高成長株へ資金が循環する可能性もある。実際、足元では「好業績」を軸にした小型株選別が強く意識されている。

なかでも日本電子材料(6855)を中心に、アバールデータ(6918)、東洋合成工業(4970)は、AI・半導体という成長テーマを持ちながら、実際の利益成長も確認できる点が強みだ。もちろん半導体投資の減速や為替変動、株価の過熱には注意が必要だが、金利上昇を理由に一律に売るのではなく、「金利上昇以上の利益成長を実現できるか」という視点で銘柄を選別したい。

日経平均が荒れるほど、指数とは異なる値動きをする小型成長株の存在感は高まる。大型AI株の調整局面こそ、四季報が示す「業績の強さ」に立ち返り、まだ市場評価が追いついていない企業を探す好機となりそうだ。


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